ブログ記事の書き方:ストーリーテリング

ブログ記事の書き方:ストーリーテリング 記事を書く
香奈枝
香奈枝

ストーリーテリングは、情報やアイデアを物語として伝えるための方法や技術です。物語を通じて、人々は情報をより興味深く、理解しやすく、共感しやすくすることができます。

ストーリーテリングは古くから存在し、人間の文化や伝承の一部として重要な役割を果たしてきました。現代のビジネスやマーケティングの世界でも、ストーリーテリングは非常に効果的なコミュニケーションツールとして利用されています。

ストーリーテリングには、以下の要素が含まれています。

  1. 登場人物: 物語の主要なキャラクターや人物。彼らは物語の進行に関与し、読者や視聴者との共感を生み出します。
  2. プロット: 物語の進行や展開の流れ。プロットには、問題や目標が含まれ、主人公がそれらに取り組む過程が描かれます。
  3. 舞台設定: 物語が展開する背景や場所。舞台設定は物語の雰囲気や背景を形成し、読者や視聴者の想像力をかき立てます。
  4. コンフリクト: 物語の中で生じる障害や対立。コンフリクトは物語に緊張感や興味を与え、読者や視聴者を引き込みます。
  5. テーマ: 物語の中心的なメッセージやテーマ。テーマは物語を通じて伝えたい情報や価値観を反映し、読者や視聴者に共鳴を呼び起こします。

ストーリーテリングは、広告、マーケティングキャンペーン、プレゼンテーション、教育、エンターテイメントなど、さまざまなコンテキストで活用されています。

効果的なストーリーテリングは、情報を伝えるだけでなく、人々の心を動かし、行動を促す力を持っています。

人は、商品や物ではなく「物語」と「体験」を買っている

人々は単に商品や物を買っているのではなく、物語や体験を求めています。

物語は、私たちの生活において意味や感情を生み出す力を持っています。物語によって私たちは感動し、共感し、自己同一性を見出すことができます。

人々は物語を通じて自分自身を表現し、他者とのつながりを築きます。

商品やサービスが一つの物語を伝えることに成功すれば、人々はその商品やサービスに共感し、購買意欲を喚起されることがあります。物語は、商品の背後にある理念やブランドの核心を伝えるための強力なツールとなります。

また、人間の感情は物語から生まれます。

物語にはキャラクターの喜びや悲しみ、挫折や成長、困難や勇気などの要素が含まれています。これらの要素は私たちの感情を揺さぶり、共感を呼び起こします。

物語は私たちの心に響き、感情的な経験を提供することができます。

したがって、商品やサービスを提供する際には、その背後にある物語を明確にし、消費者にとって魅力的で意味のある体験を提供することが重要です。

例えば、太っている人に痩せた方が良いと伝えるには?

1・太っていると、見た目も良くないし、そのままじゃ彼氏もできないわよ。いつまでも、だらしない生活をつづけていないで、少しは運動して痩せた方がいいよ。

2・私も昔太っていたんだけど、友達に誘われてジムに通ったら、無理なく痩せられたんだよ。しかも、痩せたらお化粧のノリも良くなっておしゃれも楽しめるし、実は彼氏もできちゃったんだ。

上記の1と2は、内容的には同じ事を伝えているのですが、2の方が「物語の力」により、相手に自然と価値観を共感されるようになります。

物語を通じて人々の感情に響き、深いつながりを築くことができれば、より強い顧客関係を構築し、成功を収めることができるでしょう。

神話の法則(ヒーローズ・ジャーニー)

「神話の法則(ヒーローズ・ジャーニー)」は、神話学者ジョーゼフ・キャンベルやストーリー・コンサルタントの第一人者であるクリストファー・ボグラーらによって提唱された、感動や共感を得ることができる物語の構造やパターンです。

これは、古代神話や伝説、そして現代の物語において共通して見られる要素や展開を指します。

ヒーローズ・ジャーニーは、主人公(ヒーロー)が特定の目的や成長を達成するために旅に出る物語の構造を表現しています。

一般的な神話の物語や冒険の物語は、12の構成から成り立っています。

  1. 日常の生活:一般的に、主人公(ヒーロー)は、何らかのコンプレックスを持っていたり、平凡な日常に不満を持っているような、ごく普通の人物が描かれている事が多い。
  2. 冒険への誘い: 主人公は通常、普通の世界から特別な世界への呼びかけや使命を受けます。
  3. 冒険への拒絶: 主人公は最初は誘いを受け入れず、冒険を拒んだり迷ったりすることで、リアリティがもたらされます。
  4. 賢者との出会い: 主人公は導師やメンターと出会い、助言や指導を受けます。
  5. 戸口の通過(第一関門): 主人公は、勇気を出して未知の世界に踏み出し、冒険の旅に出ます。
  6. 試練・仲間・敵:主人公は数々の試練や困難に立ち向かい、仲間を作り敵やライバルと出会い成長や学びを経験します。
  7. もっとも危険な場所への接近:主人公と仲間たちが、最大の試練に立ち向かう為に準備を整える場面になります。
  8. 最大の試練:物語の山場。主人公たちは、これまでに経験した事のない死の恐怖と戦うような試練が訪れます。そして、何度もくじけそうになりながらも、その難関を乗り越えて勝利を手にします。
  9. 報酬:試練に勝利した主人公は、宝や報酬を手に入れます。
  10. 帰路:主人公は成功し、内的な成長を遂げ帰路につきますが、まだ物語は終わりではありません。
  11. 復活:主人公が勝利又は成功した事により、失ったものを取り戻したり、再生が行われより良い未来が訪れます。
  12. 宝を持って帰還:主人公は成功し、英雄として帰還するハッピーエンドを迎えます。

神話の法則は、物語をより魅力的に、感情的に、そして共感しやすくするための道筋として広く使われています。

このパターンは、多くの物語や映画、文学作品で見られ、読者や観客が主人公の成長や変化に共感し、物語に引き込まれる効果があります。

ビジネス活用のメリットとまとめ

ストーリーテリングをビジネスに活用すると以下のようなメリットが考えられます。

  1. 論理的な情報よりも記憶に残りやすく、人々に印象を与えます。物語にはエピソードや感情が含まれているため、情報をより鮮明に伝えることができます。
  2. 人々の共感を呼び起こし、感情的なつながりを築くことができます。物語に登場するキャラクターや状況に共感することで、顧客や関係者はブランドやビジネスとのつながりを感じることができるでしょう。
  3. ブランドのイメージ形成に重要な役割を果たします。魅力的な物語や背景を通じて、ブランドの理念やバリューを伝えることができます。顧客は物語を通じてブランドに対する信頼感や好意を持つようになり、ブランドの独自性や競争力を高めることができます。
  4. 販売促進やコンバージョンの向上にも効果的です。物語を通じて顧客に製品やサービスの魅力を伝え、顧客の購買意欲を喚起することができます。また、物語によって顧客の認識や意識を変えることで、購買行動につなげることもできるでしょう。

ストーリーテリングは、顧客に感情的なつながりを提供し、ブランドや商品に共感を生み出します。

また、競争の激しい市場で差別化を図る手段として有効であり、コンテンツマーケティングやソーシャルメディアでのコミュニケーションにも活用できます。

ストーリーテリングは人間の本質的な要素を利用し、ビジネスの成功に貢献する重要な要素です。

最後に、ブログ運営と言う「冒険の旅」において、この知識が役立つことを願っています。

成功への道を歩み続けましょう!

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